織絵屋のブログ
February 2026のブログ記事
02/28: 金彩友禅と和田光正氏について
織絵屋の松山です。今回は金彩友禅について述べます。
金彩友禅とは、友禅染のきものに金銀などの箔や粉、泥を用いて、友禅染をより一層華やかにするための伝統的な染技法です。
金彩は元々、友禅染の工程で生じた小さなミスや汚れを隠すために使われた技法です。
しかし、職人たちの努力によって多くの金彩技法が生み出され、友禅染をより美しくする加飾として、その価値が高まりました。
桃山時代には、小袖に摺箔や振り落とし砂子などの金彩技術だけで文様を表現していましたが、その後は、江戸幕府の奢侈禁止令などもあり、近年まで友禅染の最終工程である「お化粧係」としての脇役でした。
ところが、現代では独自の技法と組み合わせで、様々な光彩のバリエーションが生まれ、現代の感性にマッチした文様や色彩のきものが作られています。

画像:光映工芸株式会社
和田光正氏は、金彩友禅の接着剤の欠点を、10年もの間、寝食を忘れて技術改良して克服しました。
その後、150色以上の金銀箔、粉を用いた独自の、新しい金彩技法を開発し、「金彩友禅」という名称を定着させた功績で現代の名工(卓越技術者)にも選ばれました。
また、能衣装や横綱千代の富士、貴乃花などの金彩友禅の化粧廻しなどを製作するなど、金彩友禅の普及に貢献しました。
02/23: 店主のよもやま話
織絵屋の松山です。春の陽射しにウキウキしてしまいますが、気温の変化が激しく体調管理に気を使いますね。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、日本選手の活躍に元気づけられています。
選手の頑張りに力をもらって、今月も共に頑張っていきましょう。
15年前の東日本大震災
毎年、大きな自然災害が起きる日本ですが、15年前のあの日を今でも克明に覚えています。
とはいえ、その後の変化が速くて、あの日を思い浮かべることが少なくなったのも事実です。
風化しないようにやれることをやりたいと思いますので、今年も桜のメッセージカードの『絆の一本桜』を製作します。

初代『絆の一本桜」
どうか、ご協力ください。
今月の24節気 「啓蟄」 「春分」
3月5日、啓蟄(けいちつ)に入ります。「啓」は開く、「蟄」は土中にこもる虫の意味で、冬眠していた虫が目覚める頃です。大地が暖まり、虫だけでなく、山菜も顔を出し始めたりと、春の訪れを感じる頃です。
春に鳴る雷を「春雷」と呼びますが、特にこの頃になる雷は「虫出し雷」と呼ばれます。
これは、雷の大きな音に驚いて、虫たちが土の中から出てくると考えられたことに由来するそうです。

虫出し雷
20日、春分(しゅんぶん)に入ります。昼と夜の長さがほぼ同じになる頃です。
今年は20日が春分の日ですが、21日の年もあります。これは、地球が太陽を回る周期が365日ちょうどではなく、約365.24219日であるために、毎年約6時間ずつ春分点がずれます。このズレは4年に一度のうるう年で調整されます。
また、20日は日本独自の文化・お彼岸の中日でもあります。古代より、日本人は春分に、今年の豊作を願い、そして先祖へ感謝を込めて祈っていました。
お彼岸の「ぼた餅」や「おはぎ」は、小豆の赤い色には邪気を祓う力があると信じられ、かつては貴重だった砂糖を使った甘いお菓子を供えることでご先祖への敬意を表すものだったのです。

春彼岸の『ぼた餅』
『おやつの会』を初めて開催!
「おやつの会」はきものを着る場を作ること、お客様とのコミュニケーションを目的に企画しました。
始めに、私がミニきもの講座で「コーディネートの基本」について話し、参加者から質問を受けました。

こだわりの体に良いスイーツを取り寄せ、桑の抹茶、野生のコーヒーで楽しみました。
4名のみの参加でしたが、参加者同士でも色々と会話が弾み、良かったです。
3月は、14日(土)、岩手県立美術館に行きます。気軽にご参加、申し込みください。