織絵屋の松山です。今回は、時代を経ても人気が高い『紅型染』について述べます!

 

色は染料ではなく、様々な岩石を砕いた顔料で染められています。

 

赤、青、緑、黄、紫の鮮やかな色が反発し合うこともなく調和して、お互いの色が映える紅型染。

 

江戸の時代から、日本人を魅了し続けた沖縄の紅型染。京紅型、江戸紅型という紅型風の染が生まれたことからも、その魅力の大きさがうかがえます。

 

紅型染の歴史は、15世紀中ごろ、琉球王朝御用達の唯一の染として保護され、発展しました。

 

しかし、17世紀初め、薩摩藩に侵攻されてからは貢物として重宝され、過大なノルマを課された島民の真紅の歴史により、その染技術は驚異的にレベルアップしていきました。

 

沖縄紅型は、分業制の日本の染と違い、道具作りから染までの全ての工程を一人で行うのが基本です。

 

先の大戦で壊滅的な打撃を受けた沖縄。紅型宗家の一つ、城間家の14代目・城間栄喜氏は、米軍のゴミ捨て場をあさり、鉄くずで型紙を彫る小刀を作り、銃弾の薬きょうで糊筒の口金を作ったそうです。

 

また、刷毛には女性の髪の毛が使われ、若い女性のモノは麻布や芭蕉布に染めるときに、年配者のモノは絹布に染めるときにと使い分けていたそうです。

 

15代目の城間栄順氏、娘婿の人間国宝・玉那覇有公氏も、昔ながらの手仕事で、親から子へ、子から孫へと、その技術を受け継いでいます。

 

紅型染の帯に興味のある方は、気軽にお問い合わせ、またはご来店下さい。